html

About    Concept    Works    Contact

MoNoGaTaRi #11「呪いの紋」

左腕をブラリと垂らして戦う主人公。
主人公は「忍」である。戦国の世で追っ手に巻かれている。

主人公は「呪いの紋」によって身体を拘束されている。
「呪いの紋」のある部位は動かせなくなり、脚なら脚が、腕なら腕が使えなくなる。
この紋は、主人公の思う場所に移動させることができるが、
身体の中央に動かすことは内腑に影響し、危険である。

必然的に、左右どちらかの腕か脚が使えない状態で行動することになる。

主人公の目的は、この呪いをかけた術者を見つけ出すことである。
そしてそれは「囚われの姫」であることがわかっている。

問題なのは、この呪いは主人公の命を救うためのものだが、同じ呪いが術者である姫にもかかっていること。そのせいで囚われの身となってしまったこと。
主人公が死ねば姫の呪いは解けるが、囚われの身から抜け出すことはできないだろう。

主人公はこの不自由な身体で、姫を救い出さねばならないのだ。


主人公は歩みを進める。
それは、自由を取り戻すための旅。

行く先々に追っ手は現れ、主人公はそれと討ち合わねばならない。

追っ手を斬り伏せるほどに、倒した相手の親類縁者は敵となって現れる。

追っ手を斬り伏せるほどに、「呪いの紋」に封じられた身体の扱いに長けてくる。

主人公は、やがて疑問を持つ。

自由であることを、他者から何かを奪うことで成し遂げることに。


しかし歩みを止めることはないのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿