「要するに、共感である」主人公はひねている。
普段からドライな立ち回りが魅力(?)の主人公であるが、
今日も好調のようだ、と周りの人々は微笑ましく見ていた。
主人公は、はっきり言って付き合いづらいと思う。
「人を見ないで問題を見る」と言ったらいいだろうか、周囲の人々は(私も含め)
自分を見てくれない主人公のことを良く思わないこともあった。
だがそれでも、「見ている先」が私たちにもわかっていたから、
許せていたのだと思う。
そんな主人公は新たな試みを始めたらしい。
明らかに逸脱しているのがわかる。否、私にすら主人公が何をしているのか
「わからない」のだ。どこを見ているのかわからない。
少なくとも、私の想像できるものは見ていないのではないか。
もちろん、私などには目もくれないのだと思う。
私は主人公をどう見ればいいのだろう。
あるいは、見ないべきなのだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿