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MoNoGaTaRi #15「要するに、共感である」

「要するに、共感である」主人公はひねている。

普段からドライな立ち回りが魅力(?)の主人公であるが、

今日も好調のようだ、と周りの人々は微笑ましく見ていた。

主人公は、はっきり言って付き合いづらいと思う。

「人を見ないで問題を見る」と言ったらいいだろうか、周囲の人々は(私も含め)

自分を見てくれない主人公のことを良く思わないこともあった。

だがそれでも、「見ている先」が私たちにもわかっていたから、

許せていたのだと思う。



そんな主人公は新たな試みを始めたらしい。

明らかに逸脱しているのがわかる。否、私にすら主人公が何をしているのか

「わからない」のだ。どこを見ているのかわからない。

少なくとも、私の想像できるものは見ていないのではないか。

もちろん、私などには目もくれないのだと思う。



私は主人公をどう見ればいいのだろう。

あるいは、見ないべきなのだろうか。

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